...若い人たちを頤(あご)で麾(さしまね)く剽軽者(ひょうきんもの)さえあると聞く...
泉鏡花 「薄紅梅」
...剽軽者(へうきんもの)らしい一人の男が呼びかけた...
薄田泣菫 「茶話」
...二度とこの剽軽者にそんな機会を与へないやうに...
薄田泣菫 「独楽園」
...そういうのに口を汚(よご)している一人の脊の高い剽軽者が...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ふと彼の眼が例の脊の高い剽軽者があの駄洒落(だじゃれ)を書き立てているに止ったので...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...そうではないかもしれぬが)その剽軽者の胸のところに落した...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...剽軽者はその手を自分の手でぽんと敲いて...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...極端な悪戯(いたずら)好きの剽軽者らしく見えた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...彼は自分の汚れた方の片手をその剽軽者の衣服で拭いた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...「ガスパール」と呼ばれた「脊の高い」剽軽者がいたことを...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...貞ちやんは剽軽者の気のいい子でなんでもいひなりにして遊んでくれたし...
中勘助 「銀の匙」
...宿の留守番の嘉七という若い剽軽者(ひょうきんもの)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...この剽軽者(ひょうきんもの)の賢次の話相手になって御覧なさい...
中里介山 「大菩薩峠」
...「とんだ剽軽者(ひょうきんもの)である...
中里介山 「大菩薩峠」
...十三剽軽者という言葉は田口の風采(ふうさい)なり態度なりに照り合わせて見て...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...そうだ」剽軽者のヘンリイ・マンガア老人が直ぐに応じた...
牧逸馬 「双面獣」
...あの剽軽者はこの辺りには沢山をりまして...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...剽軽者(ひょうきんもの)の仙次が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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