...是僕の創見なきを羞ぢず...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...創見の少い日本の思想界に...
薄田泣菫 「茶話」
...少なくも純真なる芸術が一つの新しい観察創見に出会うた場合には...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...乙の眼には非常に有益な創見を示すものとして光って見えることが可能であるのみならず...
寺田寅彦 「学位について」
...後者は創見ある有名な仮説(カント・ラプラスの星雲説)に立脚して自然の終局の根柢を説明しようと企てた点に於て...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...この気運はアインシュタインによる一般相対性理論の創見に負う処が最も大きいと考えられるが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...故に彼れを目して自由民権の創見者と為す可き乎彼れは曾て木戸大久保諸氏と大阪に会合して議する所あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼は大陸をはるかにさきんじてその創見を打ち立てているのである...
中井正一 「美学入門」
...「学問というものは創見ということが極めて大事である...
中里介山 「法然行伝」
...――数え来るとその音楽上の創見も夥(おびただ)しい...
野村胡堂 「楽聖物語」
...堅く自分はその創見と真実を信じきってる...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...内容本位のスイートな音律を創見した...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...もとより大膽不敵な奴で計畫し、遂行し、豫言し、思考し、創見する...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...直ちにこれをもって第一創見なりと考えるのは甚だ危険な事である...
穂積陳重 「法窓夜話」
...常にこの点に留意して自己の所説をもって容易に創見なりと断ずることを慎まねばならぬ...
穂積陳重 「法窓夜話」
...この杜若なる植物はアオノクマタケラン(ショウガ科に属し支那と日本とに産し暖地に見る)であるとの創見の説を建てたが...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...そこに多少の創見と美とがありさえすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その創見や洞察は尊敬されてよい...
柳宗悦 「民藝四十年」
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