...蚕の世を利するを知らずして...
泉鏡花 「婦系図」
...一として他を利するためならざるはない...
丘浅次郎 「人道の正体」
...しからば五日分の金利を利する事になり...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...己れを利し併せて他を利するなりと云ふ訓令を與へたのは...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...結合することによって相互に自分を利すると考える人々のみが集まればいいわけである...
辻潤 「自分だけの世界」
...また消費者をも利するなくいたずらに物価を騰貴すること六分に至るべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...有無を通じてもって人己れに利するなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...つまりそれだけ反動期を利する処の一種の反動的文化ポーズと見ることは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...同一資本系統の企業を利するとか...
戸坂潤 「辞典」
...何か己に利する所あらむと欲して...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...わずかにその趣を変じてもってみずから利するなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...あるいはこれによりて身に利することあるやというに...
福沢諭吉 「成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」
...之を燒て其金箔の地金を利するの時勢なりしものが...
福沢諭吉 「帝室論」
...最後に勝利することを信じよう」令夫人が微笑んで言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...紀州有田川の源流へ高野(こうや)の坊主輩が便利する...
南方熊楠 「十二支考」
...勝利する新しい世界観というものを明瞭に把握してわれわれに示してはくれない...
宮本百合子 「新たなプロレタリア文学」
...そのあとも決して大衆が勝利するのではなく...
矢部貞治 「政治学入門」
...その結果が幕府を利することは明らかであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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