...別段何も特別なことはない...
...別段気にしなくてもいいよ...
...今回の企画は別段面白みがない...
...彼女には別段好意を持っていない...
...僕は別段疲れていないけど、早めに寝ようかな...
...読書はしても別段その知識でもつて著述などしようとする気配も見えず...
太宰治 「お伽草紙」
...別段戸棚に潜(もぐ)るわけでもなければ...
橘外男 「雷嫌いの話」
...いうようなことが……?」「わたし共では子供に別段...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...これには別段取り立てて云うほどのことは何もなかった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...また皆さんに見ていられたって別段怖(こわ)かないんだよ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...別段にやさしく吹いてくれるわけじゃありますまいからね...
中里介山 「大菩薩峠」
...別段腹を立てた様子も見えなかつたが...
夏目漱石 「それから」
...また隠さない明けッ放しの内臓を見せても世間で別段鼻を抓(つま)んで苦(にが)い顔をするものがないからでもありましょうが...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...別段彼女の姿勢には努力の影も見えず悠然と構へてゐるのに...
牧野信一 「海棠の家」
...別段何処が馬に似てゐるわけでもないのだが...
牧野信一 「心象風景」
...別段何の愛着も感じなかつた...
牧野信一 「馬車の歌」
...それも別段厭味にもならず返つて...
牧野信一 「村のストア派」
...別段僕の妻も厭な顔もせず...
牧野信一 「ライス・ワッフルの友」
...これだつて別段に特と留意して所持して来たわけでもないのですが...
牧野信一 「私の万年筆」
...しかし別段それを不快にも思わない...
森鴎外 「雁」
...直ぐにヒョロヒョロの大惣をツン州の背中へ帯で十文字に結び付けて、外へ出ましたが、別段、どこへ行くという当ても御座いません...
夢野久作 「近世快人伝」
...別段考えるでもないのにアトからアトから頭の中に湧き起って...
夢野久作 「少女地獄」
...そんなにいろんなものを脱いだところで別段役にも立つまいではないか...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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