例文・使い方一覧でみる「切れ味」の意味
スポンサーリンク...あれほどすごい切れ味を見せていた博士の能力もここへ来てだいぶん焼鈍されたように見えたが... 
海野十三 「軍用鮫」
...メスの切れ味の並々ならぬことがよく分った...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...自己のかねて隠し持ったる唯物論的弁証法の切れ味も...
太宰治 「多頭蛇哲学」
...切れ味はどんなものか拙者も知らぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...主膳は刀を差しながら、「昨夜も、小林と申す剣道の師範役の高弟が斬られたのじゃ、斬った奴は何者だともまだわからぬ、奉行の手でもわからぬし、城内の者にも心当りがない、しかし斬り手は非常な腕だ、それで甲府の上下、身の毛を慄立（よだ）てているが、困ったものじゃ」「うむ」「もし貴殿の眼でも見えたなら、こういう時には、その曲者（くせもの）の眼に物見せてやろうものを、あたら英雄も目無鳥（めなしどり）では悲しいことじゃのう」「目が見えたら辻斬をして歩く方へ廻るかも知れぬ」「ははは、そうありそうなことじゃ」神尾主膳はなにげなく笑いましたが、この時はじめて気のついたように、「竜之助殿、あの長持の中の物、あれを貴殿にお任せ申そう、安綱の切れ味、ことによったら、あれで試して御覧あれ」「よろしい」主膳は別に長持へ近く寄ってそれを改めてみようともしませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...その切れ味を保証した刀だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...本當の切れ味は俺の備前物の方が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...切れ味の良い庖丁です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...切れ味の冴えた肉のしまり...
長谷川時雨 「初かつを」
...『その刃（は）はこの上もなく切れ味がよくて...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...私の鋏が切れ味よかつたわけではなく...
水野仙子 「輝ける朝」
...研ぎ上った剃刀を頭へあてがい切れ味を試した...
矢田津世子 「凍雲」
...形もよく切れ味もよい品であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...切れ味のいい刃物を思わせるような...
山本周五郎 「季節のない街」
...いでや新身（あらみ）の切れ味見せて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その紋流（もんりゅう）や切れ味や鉄質までが...
吉川英治 「江戸三国志」
...水も堪らぬほどな切れ味が見えた...
吉川英治 「剣難女難」
...平常の仕事ぶりも切れ味がわるいし...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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