...彼は頬をややこわばらせ...
梅崎春生 「日の果て」
...今日ではややこの誤解が解けて来たように見える...
大隈重信 「学問の独立と東京専門学校の創立」
...たいへんややこしい事になつて来るのである...
太宰治 「お伽草紙」
...祖父が或るややこしい問題に首を突込んで獄につながれ...
太宰治 「惜別」
...手術が少しややこしく...
太宰治 「俗天使」
...ややこしい形式は...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...旅館いうても何や曖昧(あいまい)なややこしい家らしいのんがろうじの突きあたりにあるのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...ややこしいことになっているので...
徳田秋声 「縮図」
...之が話しをややこしくする原因だろう...
戸坂潤 「私の見た大学」
...チーフメーツはややこの点に...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...通草(あけび)だのの蔓草(つるくさ)が実にややこしい方法で絡(から)まりながら蔓延(まんえん)していた...
堀辰雄 「美しい村」
...ややこの歌に似たるものあれど...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...それでも箏の組唄や三味線の本手などというややこしい曲は...
宮城道雄 「五十年をかえりみて」
...忽ちにしてむつかしく・ややこしき・学問とはなりぬ(セネカ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...金糸でややこしい刺繍の紋章を綾取(あやど)った緋色の帷帳(カーテン)がユラユラと動いたと思うとサッと左右に開いた...
夢野久作 「冥土行進曲」
...それでは一層ややこしくなる純粋小説の説明など...
「純粋小説論」
...同時に正成もややことばを強めていた...
吉川英治 「私本太平記」
...吉岡憲法の事蹟も甚だややこしくて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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