...しまひにはその綱は矢ツ張り切れるものだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...とても人力(じんりょく)によってふせぎ切れるものでないことを見てとると...
海野十三 「怪星ガン」
...なかなかこない綺麗さっぱりと切れるいう訳に行けしませんのに...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...もし人生が割り切れるものならば...
種田山頭火 「其中日記」
...今日で約束した三日の期限が切れるのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...そりゃ村正か」「村正ではないけれど……よく切れる刀だ」と言って竜之助は...
中里介山 「大菩薩峠」
...切れる奴がウンといる」「旗本八万騎あって...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうは持ち切れるものでない...
夏目漱石 「自転車日記」
...大抵なものなら噛(か)み切れる訳だが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――あの娘(こ)に鈴の緒を千切れるわけもなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この家に両刃のよく切れる刃物があったはずだが――」平次の問いは予想外です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いったん緩めてはまた切れる寸前まで押さえる...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...迚もやり切れるものでない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...性格の明るさなどというものにたより切れるものでないこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...頭が切れるんだな」「おいらがあの長屋へはいったのは十月で...
山本周五郎 「さぶ」
...唇を切れる程噛んだまま昌秋の顔を凝視した...
夢野久作 「名君忠之」
...私は指の切れる程冷めたいソーダ水のコップを受取った...
夢野久作 「冥土行進曲」
...今日まで営々お築きあそばした堤もいちどに切れる惧(おそ)れがありましょう」「そちならば如何にするか」「てまえ自身の思慮ではありませんが...
吉川英治 「新書太閤記」
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