...とにかく身上切り盛りしている以上...
犬田卯 「米」
...今は遠い親戚に当たるエミリーという働きざかりの婦人にこの家を切り盛りさせている...
海野十三 「地球発狂事件」
...あの女にあの家の切り盛りが出来るかどうか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...あの女にあの家の切り盛りが出来るかどうか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...家の切り盛りについてはディクソンさんという立派な年輩の家政婦をお雇いで...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...教員といふのは猫のやうな男なのに女は反對の勝氣な性質ではあるし自分が資本を拵へたといふので世帶のことは一切女の切り盛りであるとかいふのであつた...
長塚節 「商機」
...万事を切り盛りするより仕方がないのであろう...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...石澤左仲の二人が切り盛りして居ます」「――」「ところが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仕事を切り盛りして欲しいと思うて...
火野葦平 「花と龍」
...色々の新訳物を出したり一家の経済は殆ど夫人の手一つで切り盛りされてゐたらしい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...前任者は年俸四百ポンドで邸宅を切り盛りした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...万事は自分が切り盛りするらしい口吻でしたよ...
「一本の花」
...それも大抵の事はお関が切り盛りして顧客の事から雇い男の事まで世話をして居たので漸々今まで続いたので...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...私の心配は私一人で切り盛り仕て行かなけりゃあならない...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...その事務の整理や家事の切り盛りの中に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一家の切り盛りにそつのない婦人になるように...
柳田国男 「木綿以前の事」
...母の貧乏家計の切り盛りは一そう火の車だったのに...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...町の方の仕事はすっかり老人ひとりで切り盛りすることになって...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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