...我が意識の外に切り捨て...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...切り捨ててしまったお前の部分は...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...花をむやみに切り捨てたり...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...必ずその箇所を切り捨てなければいけない...
太宰治 「もの思う葦」
...いかに多くのものが切り捨てられたかがわかる(わが国での検閲の切断は別として)...
寺田寅彦 「映画芸術」
...切り捨てた残部があまりに僅少(きんしょう)になるためである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...教え込まれたものだからと云って切り捨てるのも...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...之は結局それまで遍歴された諸矛盾のただの切り捨てであって...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...」切り捨てるように云い放って...
豊島与志雄 「好意」
...ほんとうの自分によって切り捨てられたる自分...
中井正一 「美学入門」
...次から次に切り捨てていく時間の構造を実に立派に...
中井正一 「美学入門」
...切り捨てなければならないほど世間が切迫しているのだからしかたがない...
夏目漱石 「三四郎」
...その切り捨てられた仕事着と...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...それに反する事実が切り捨てられた派生的言葉の中になお多く存在し続けているということではなかろうか...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...單に切り捨てたり取り拂つたりするだけで秩序ができるものではない...
三木清 「人生論ノート」
...短く切り捨ててある髪の裾(すそ)のそろったのが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これを切り捨てて世界像というものは人々の脳中でしっかりと成り立つものではない...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...意味の少ない動作は切り捨てるほかはない...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
便利!手書き漢字入力検索