...早く無電を切り上げないと...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...先達(せんだって)中からたびたび逗子の生活を切り上げて東京へ戻って来るようにとのすすめが来ているのであったから...
橘外男 「逗子物語」
...太子の望みはこんな落ち着かぬホテルの生活なぞを一日も早く切り上げて...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...芝居の方は成るたけ早く切り上げる...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ここはいいかげんに切り上げて丘の上の畑の中を歩いた...
寺田寅彦 「写生紀行」
...此の生活を切り上げることにしたのである...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...話を切り上げながら云う...
夏目漱石 「虞美人草」
...なるべく早く講義を切り上げて...
夏目漱石 「行人」
...「あのこと」はそれで切り上げて...
夏目漱石 「手紙」
...もう好い加減に話を切り上げて帰らなければならないという気がした...
夏目漱石 「明暗」
...お延はとうとう好い加減にして切り上げなければならなかった...
夏目漱石 「明暗」
...お時は果して話をそこで切り上げなかった...
夏目漱石 「明暗」
...「まあよく考えて見るさ」この辺で話を切り上げようとした津田は的(あて)が外(はず)れた...
夏目漱石 「明暗」
...洗う方を切り上げてしまった...
夏目漱石 「明暗」
...これつ切りで大黒屋を切り上げました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仕事はいい加減で切り上げてきました」彼が言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そろそろこんな山暮しを切り上げようかと考えていた矢先だった...
堀辰雄 「木の十字架」
...矢代は千鶴子とチロルを早く切り上げてパリへ戻った原因の一つも...
横光利一 「旅愁」
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