...学校の英吉利(イギリス)語講演会をやつと切り上げた保吉は生暖(なまあたたか)い南風(なんぷう)に吹かれながら...
芥川龍之介 「あばばばば」
...端数を切り上げて三〇日とした...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...早く無電を切り上げないと...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...これとお経の読みかたとを習うために惜しいところで妹背山(いもせやま)の芝居を切り上げて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...それは「もっとたび/\」を短く切り上げてくれた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大概似たものでさあ」岡田と自分はそれでこの話を切り上げた...
夏目漱石 「行人」
...私はすぐ議論をそこで切り上げました...
夏目漱石 「こころ」
...好(い)い所で切り上げたという意識があるべき筈(はず)であるのに...
夏目漱石 「それから」
...好い加減に酒を切り上げて見たが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...早く切り上げて東京へ帰るのが一番よかろう...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...これでもあなたの旦那様(だんなさま)を案内して倫敦(ロンドン)を連れて歩いて上げた覚(おぼえ)があるんだから」「じゃ巴理(パリ)で籠城(ろうじょう)した組じゃないのね」「冗談じゃない」三好の洋行談をひとしきりで切り上げた夫人は...
夏目漱石 「明暗」
...お時は果して話をそこで切り上げなかった...
夏目漱石 「明暗」
...まだ面白い話があるけれどもまあこれ位で切り上げてしまいましょう...
夏目漱石 「模倣と独立」
...一四出来るだけ話を手短かに切り上げて...
柳田国男 「海上の道」
...この歌はもうこれで切り上げてしまって...
柳田国男 「母の手毬歌」
...「どうも今日は御馳走様になりまして」と言って切り上げようとすると...
夢野久作 「ビール会社征伐」
...矢代は千鶴子とチロルを早く切り上げてパリへ戻った原因の一つも...
横光利一 「旅愁」
...ここでも烈しい律動の切り上げ方は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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