...ウェールズ両州)を分かちて二大教区とし...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...しかし彼は傷(きずつ)いた艦と共に、辛苦を分かち、墨西哥(メキシコ)の某港(ぼうこう)によって秘かに艦の修理に従事し、その完成を待って、再び太平洋の海底にもぐり、僚艦と一緒に、秘密の行動についていたのであった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...そしてその寒い期間は晝夜の分かちなく冷えるのです...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...医術の知識を師や自らの息子また医の規則に則って誓約で結ばれている弟子達に分かち与え...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...クリストフの悲しみを分かち荷(にな)ったことや...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...昼は園芸に夜は観想に分かち用いていたこの老人にとって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...現在なしている無垢(むく)な事がらと過去になした偉大な事がらとに分かち与えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...また互いにその知識を分かち合った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いつもパトラッシュと粗末なパンのかけらを分かち合ってきた手でした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...フランシスコは一切の私有財産を貧しき隣人に分かち与え...
永井隆 「この子を残して」
...これを分かちて二様に区別すべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...現在の自分までが何かさういふ彼等の死者を守つてゐる悲しみを分かちながらいつかそれらの山々を眺め出してゐるのだつた...
堀辰雄 「黒髮山」
...又一種の表情とも分かちがたいものを浮べながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...是を一社にしてなお数座を分かち...
柳田国男 「海上の道」
...張角は、その弟子たちを、三十六の方を立たせ、階級を作り、大小に分かち、頭立つ者には軍帥(ぐんすい)の称を許し、また方帥の称呼を授けた...
吉川英治 「三国志」
...そして各二万を三手に分かち...
吉川英治 「三国志」
...諸国の軍勢八十万騎これを三手に分かちて吉野...
吉川英治 「私本太平記」
...財宝を分かち与え所領を均分することによって一切の問題が解かれるならば...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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