...あのキツプリングの説などは口から出放題(ではうだい)の大法螺(おほぼら)だと...
芥川龍之介 「動物園」
...二十人近くの男女が口から出放題の戯談(じようだん)やら唄やらで賑つたものだ...
石川啄木 「刑余の叔父」
...散々出放題(でほうだい)のお上手を列べ立てます...
谷崎潤一郎 「幇間」
...「だがあなたがたは何人(なんぴと)といえども嗅煙草とダイヤモンドとぜんまいと蝋燭との関係をよう見破らんとのみ云われるがわしはその関係を一つ出放題に鮮明がしてみたいんでな...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...道庵も多年この道で飯を食い、天下のお膝元で十八文の道庵先生といえば、飛ぶ鳥を落したり、落さなかったりしているのですから、医学と密接の関係がある本草(ほんぞう)の学問に於ても、そう出放題や、附焼刃ばかりで通るものではありますまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...勝手な出放題を並べていると...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...それが徒爾(いたずら)半分の出放題(でほうだい)でない事は...
夏目漱石 「行人」
...それで出放題(でほうだい)なことを言ったんだから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...めいめい自分勝手に、出放題なことを、大声でわめきちらしていた...
久生十蘭 「金狼」
...さるを今の作者の無智文盲とて古人の出放題に誤られ...
二葉亭四迷 「小説総論」
...そんな出放題は吹かなくなるべえよ...
牧野信一 「月あかり」
...「なアんだ出放題!」私の胸は...
牧野信一 「妄想患者」
...私がいくらそれが出放題のこしらえごとだと申しても...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...出放題でございます」厨子王は言った...
森鴎外 「山椒大夫」
...しかし彼女たちが決して出放題にこんな頭を発明したものでない事は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...日吉は口から出放題にいって...
吉川英治 「新書太閤記」
...出放題なことをいうのが...
吉川英治 「平の将門」
...口から出放題なことを言いはしまい」「それなら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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