...四月末頃にはそろ/\螢が出始めて五月の半ば頃にはそれが盛りであつた樣に思ふ...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...そのうちに聴衆は場席から出始めていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女はまた表庭に出始めた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...先月からまた出始めましたんです...
永井荷風 「ひかげの花」
...青い小さな蜜柑が出始めると...
中島敦 「かめれおん日記」
...六本の大枝から小枝が出始めるのである...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...この写真はその丁度出始めの状態を示すものと思われるのであるが...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...論文が出始めたのは...
中谷宇吉郎 「老齢学」
...そうすると松葉火花が盛んに出始めるのであるが...
中谷宇吉郎 「線香花火」
...もう出始めた街の人達...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...空には星が出始めていた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...夕刊の初版が出始めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...七の一三田の創作「贅六」が新聞に出始めたのは其の月の末だつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...若君は歯茎から出始めてむずがゆい気のする歯で物が噛(か)みたいころで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...フランスのドーデのものの英訳などが出始めたので...
柳田国男 「故郷七十年」
...自働車が出て呉れねばよいがと思つたがこれは又しつきりなしに出始める...
横光利一 「悲しめる顔」
...子の前でむかしを偲ぶ自慢もそろそろ出始めた...
横光利一 「旅愁」
...柳の芽が出始めて以来...
和辻哲郎 「京の四季」
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