...女房の恐ろしい剣幕に出会うことを思って彼は深い溜(た)め息をもらした...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...徹底しようとする要求に出会うものと信じて...
石川啄木 「性急な思想」
...主人公が旅中に出会う様々の不幸や障害はこの非時間的距離を外的事件の障害に変形したものである...
竹内勝太郎 「人形芝居に関するノオト」
...ウッカリ油断して読んで行くと追随出来ない行間に出会うのが常だが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...私自身屡々出会う事実なのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...定評ある作品の愚劣さを認めると、もうそのことでいっぱいになって、出会う人ごとに、専門家と素人(しろうと)とを問わず、だれにでも急いでそれを言って聞かした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その不思議な子供らと出会うことは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...やがて道をよこぎる一条(ひとすじ)の細流に出会う...
永井荷風 「葛飾土産」
...孤独でだまりがちな者のする観察や、出会う事件は、社交的な者のそれらよりも、もうろうとしていると同時に痛切であり、かれの思想はいっそうおもくるしく、いっそう奇妙で、その上かならず一抹(まつ)の哀愁を帯びているものだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...あんたは出会う女子(おなご)の顔をまともには見んで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...一つの問題に出会うときは...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...W-G-W というような式には初めて出会うのですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「一会」は一度出会うという意味であるが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ついに一度もまぬけな鱸に出会うことはなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
...ある日二人は往来で出会うとお互いに自慢をはじめましたが...
夢野久作 「二人の男と荷車曳き」
...客堂で出会うとすぐに曹操は彼にただした...
吉川英治 「三国志」
...どこかで出会うであろうと...
吉川英治 「新書太閤記」
...社のY氏、H氏などと、ラッシュアワーの中で、やっと出会う...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??