...大人(おとな)しく出て行く...
石川啄木 「菊池君」
...この小門を脱け出て行く際に踏みつけられたものに違いない...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...靜かにテントの外へと出て行くのが見えた...
田山花袋 「歸國」
...もつと進んで出て行く方を私は望む...
田山録弥 「小説新論」
...私はとうに私の家庭から出て行くべきであったと云うことを...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...海辺へ出て行くときの笹村の頭はくさくさしていた...
徳田秋声 「黴」
...もうお座敷へ出て行く芸者もあった...
徳田秋声 「縮図」
...ただはいってきた所から出て行くわけには?」ジャン・ヴァルジャンは青くなった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あれから出て行くなんて――出て行けるくらいなら...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...益満の出て行くのを眺めていた...
直木三十五 「南国太平記」
...散乱した金銀に心を残して出て行く足どり――あの足どりでは...
中里介山 「大菩薩峠」
...甘んじる所から出て行く...
中原中也 「その頃の生活」
...女 淋しからう淋しからうつて言つといてはあなた出て行くのね...
中原中也 「夢」
...氏は空へ出て行く紫の煙の...
橋本五郎 「地図にない街」
...わたしは出て行くつもりで...
林芙美子 「淪落」
...お勤めに出て行く時に書いて置いたものらしく...
槇本楠郎 「母子ホームの子供たち」
...じゃ俺あこれで出て行くから...
三好十郎 「斬られの仙太」
...さっきここを出て行く前に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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