...幽霊が現れるといい出だしたるより...
井上円了 「おばけの正体」
...辨當とり出だして食ふ程に...
大町桂月 「赤城山」
...首を車窓外に出だして見渡したるが...
大町桂月 「梅の吉野村」
...訴状を出だしけるに...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...死後間もなく第二の宗吾を出だし...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...母山羊帰りて之を聞き、途に眠り居る狼の腹を割きて、尚生き居たる、食われし六つの子を、取り出だし、代りに石を入れ置きしに、狼は之を知らず、目覚めて後、水を呑まんとて、井に行きしが、石の重さに絶えず、水中に陥りて死す...
高木敏雄 「比較神話学」
...商人百姓たりとも望みによってはその社に入れ同心一致しあいともに船を仕立て乗り出だし交易すべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...別に新機軸を出だして政局の進転を計らむとせり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その最も有力な弁護者を見出だしたかのように...
中里介山 「大菩薩峠」
...三把ばかり出だしけり...
萩原朔太郎 「花あやめ」
...半は市中の富豪より出だして...
福沢諭吉 「京都学校の記」
...四千フランを引き出だしたり...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...匂は急に悲しき聲を出だして叫びぬ...
正岡子規 「花枕」
...我男神は御身を人間の苦より救ひ出だして天人には爲し給ひたるぞ...
正岡子規 「花枕」
...ただ特に優とか艶とかいふ字をここに出だしたるは...
正岡子規 「人々に答ふ」
...屹(きつ)と案じ出だしたる事あつて...
南方熊楠 「十二支考」
...この斷案に斷案をかさねて出だしたる眞理は...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...後にわたくしは拙堂文集を讀んでふと「皆梅園記」を見出だした...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
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