...焼け酒だろうと冷かすと...
岩野泡鳴 「耽溺」
...」義雄はかの女の手を引いてもとの部屋へ這入ると、皆が、「やア、萬歳」と冷かす...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...残花が相者の下した或る判断を冷かすやうに薄笑ひながら否定して掛ると...
内田魯庵 「人相見」
...『危ないものなり』と、夜光命冷かす...
大町桂月 「川魚料理」
...『そんな村夫子的御説法は眞ツ平なり』と冷かす...
大町桂月 「久地の梅林」
...夜光命また冷かす...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...冷かすやうに笑つた...
薄田泣菫 「独楽園」
...そう遽(にわ)かに可哀そうになった?」私は軽く冷かすように言った...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...講談物(こうだんもの)の古本を冷かす者...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...わいわい冷かすのが少し静まった...
夏目漱石 「坑夫」
...「何冷かすなんて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その青筋だよ――と見えないところで夫の冷かす声がする...
原民喜 「針」
...あの爺さんは冷かすのだらう...
原民喜 「街の断片」
...あなたを恋の猛者だと冷かすがその中には以上二つの意味が這入つてゐるのですよ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...御幣担ぎを冷かす同窓生の間(あいだ)には色々な事のあるもので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...」「アパートぢやあるまいし……」いへばいふで、次々にまぜつ返すやら、冷かすやらで、戯談(じようだん)にばかりなつて、なるほど、これでは容易に可決しないのも道理だ! と登志子も思つた...
牧野信一 「海路」
...」冷かすやうな御世辭を投げて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...小店と云う所を冷かすのが面白いなどと云って...
森鴎外 「雁」
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