...彼女の内奥を知ることができた...
...内奥まで知りたいという欲求に駆られることがある...
...彼は内奥に秘めた思いを語りだした...
...内奥を探るためには、時間をかけてじっくり話を聞くことが大切だ...
...内奥を深く理解するためには、相手の心に寄り添う姿勢が必要だ...
...とうに世間では自分をぼんやりのうっかりぽんであると内奥を見抜いてしまっているのかも知れない...
犬田卯 「錦紗」
...それが本当に自己の内奥に潜む力の発現として作家を容型しているものならばたとえ似交(にかよ)った多くの美人画の中にも厳然と相容(い)れざる特異な相が現われていなければなりません...
上村松園 「雷同性に富む現代女流画家」
...それは内奥(ないおう)の声だ...
梅崎春生 「日の果て」
...奥二階で駒越左内奥野俊良の二人と...
江見水蔭 「備前天一坊」
...内奥の憤りと落胆が最後の一言にかかっていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その人自身の裸はもっと内奥の処にあたたかく生きている...
高村光太郎 「触覚の世界」
...例えば事物の背後や内奥に生活の表現を探り...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...拍子の内奥によき耳だけが味到せんとする呼吸が内在する...
中井正一 「リズムの構造」
...直接に自然の内奥を窺うような今までの研究の興味には比すべくもなかった...
中谷宇吉郎 「雪三題」
......
西田幾多郎 「フランス哲学についての感想」
...それを指導するものは彼の心の内奥に燃えさかる人間知に対する探究の情熱であった...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...そういうような点で母夫人の情熱の内奥に肉迫せず...
宮本百合子 「寒の梅」
...その人の内奥にある人格的な天質がそれ自身で見出すべき道に暗示を与え...
宮本百合子 「偶感一語」
...こんな些細なような言葉でも内奥は深くて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...サラリと気持をもちかえることが全く自然に可能になったのも何かそういう内奥のモメントが作用していると明瞭に感じます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まあ……仙太よっ!丁度そこへ門内奥...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...最も秀れた精神に根ざしたものは人心の内奥から涙を誘ひ洗ひ清めるのである...
室生犀星 「抒情小曲集」
...およそ芸術が普遍人間的な内奥(ないおう)の生命を有する限り...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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