...兵火のことなどは考えていなかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...兵火放ちて都城燒く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...都の中が兵火で焼却され...
中里介山 「大菩薩峠」
...度々の兵火さえなかったら...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...今次の兵火にその石標の方は砕けてしまつたものと見えて已になかつた...
正岡容 「下谷練塀小路」
...文車の口吻裡には兵火に亡びた江戸文化中の至宝をあくまで惜別してゐる江戸市井人の感懐さへ滲んでゐて頗るおもしろい...
正岡容 「下谷練塀小路」
...在ること四年にして兵火に焼かれた...
正岡容 「寄席風流」
...すべての書庫を兵火から救ったのはなぜか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...伝え伝えて参った物ですが……どうしてこれが今日の兵火に無事を得たのでしょうか...
吉川英治 「三国志」
...兵火に兵火をもって...
吉川英治 「新書太閤記」
...危急に迫った堺を兵火の禍(わざわ)いから救うかと問われて...
吉川英治 「新書太閤記」
...兵火の厄(やく)にかかる民財も無駄ごと...
吉川英治 「新書太閤記」
...「相成るべくは、一兵をも損せずに」と、思慮し、また、「石山の法城を中心に、方八町の門前町、そのほか浪華(なにわ)三里の内の町屋、港、橋々などを、兵火にかけて、灰燼(かいじん)とするも惜しい」と考えているからであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...兵火は、一時やんでも、戦後戦は、なお冷(つめ)たく戦われている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...老獣国庁の兵火を見捨てて...
吉川英治 「平の将門」
...京都は当然兵火につつまれ...
吉川英治 「日本名婦伝」
...兵火で焼かれない税金のようになっているらしい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...上京(かみぎょう)を兵火によって破壊したのは...
和辻哲郎 「鎖国」
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