...その僭望者共を室から引きづり出して来て...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...著者不敏と雖ども自ら僭して詩人と爲すの愚を學ぶものに非ず...
土井晩翠 「天地有情」
...そしてこの反ノルム自身が皮肉にもノルムの名を僭称しているのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...思想の絶対支配権を僭有(せんゆう)する新しい一つの力が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...物を以て己に係くるの僭越なる經緯たらずして...
内藤湖南 「學變臆説」
...僭上(せんじょう)至極の沙汰に存ぜられまするが...
直木三十五 「南国太平記」
...ずいぶん僭上(せんじょう)な呼び方かも知れませんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...門構への屋敷に住んでゐる僭上らしい家――へ行つたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私がFを僭越な意味で説明してゐるんだ――と誤解してゐた...
牧野信一 「或る日の運動」
...それは確かに僭越なことである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...然るに借家ずまいをしていて鶏を飼うなんぞというのは僭越(せんえつ)もまた甚(はなはだ)しい...
森鴎外 「鶏」
...得業士一体もう自分がなんでもなくなって、時候遅(おくれ)にまだ何かである積(つもり)でいるのは、僭上の沙汰です...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...帝王を僭称(せんしょう)するものが幾人も輩出したろう...
吉川英治 「三国志」
...僭上(せんじょう)なり――とは咎(とが)められない...
吉川英治 「新書太閤記」
...坂東の将門は、皇位を僭称し、みずから、いる所を、王城に擬(ぎ)し、左右の大臣を任命したり、一夜拵(ごしら)えの文官武官に、勝手な除目を与えて、その勢威は、ほんとうの天子のようだという噂が、都じゅうに拡がった...
吉川英治 「平の将門」
...また要(い)らざる僭上(せんじょう)沙汰と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...魯は大夫より以下みな僭(せん)して正道より離るという情勢になった...
和辻哲郎 「孔子」
...「不徳の人間を社会より放逐せよ」と言うと僭越だとてお目玉を頂戴する...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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