「僣」の意味
身分を超えてふるまう
小説での「僣」の使い方
...殊更(ことさら)に勉(つと)めて他人(たにん)を教化(けうくわ)せんとするが如きは是(これ)を為す者の僣越(せんえつ)を示(しめ)し...
内村鑑三 「問答二三」
...これほど無意味な僣越な無知な言葉はあるまいと私は思ふ...
田山録弥 「現代と旋廻軸」
...自分のような門外漢がこの講座のこの特殊項目に筆を染めるという僣越(せんえつ)をあえてするに至った因縁について一言しておきたいと思う...
寺田寅彦 「映画芸術」
...を除外して挙国一致を僣称する審議会は新官僚の企図にほかならぬ」云々...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...まだ見ないのだが多分今度の杉村「博士」の論文は決して遜色あるものではなかろうと僣越ながら推測されるのである...
戸坂潤 「社会時評」
...推しなべて――機械論的であろうと弁証法を僣するものであろうと――解釈の哲学に他ならぬのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...「文学」が哲学を(従って又文学を)僣奪しようと企てる所の...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...いかに恬然(てんぜん)として天職の名を容易に僣することであるか!ビヤンヴニュ閣下は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それ以上は僣越だ...
長塚節 「教師」
...町人の贅澤と僣上(せんじやう)が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...(さういふ仮定をするのは僣越だと考へる人があるなら...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...自分は何も知らない癖して僕たちみたいな悧巧(りかう)な者に物を教へようとするのは僣越だつて彼奴(あいつ)に云つてきかせたつけ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...カンナガラの大道を体得し得たりと僣称しようとするものではありません...
三好十郎 「猿の図」
...芸術の事に専念するために味わなければならぬ少しばかりの不自由を苦難などと言うのは僣越の限りであろう...
三好十郎 「俳優への手紙」
...かれらは「上意討である」と云ったそうでこれは明らかに僣称であるが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「上意を僣称(せんしょう)いたしましたことは申し訳ございません...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...国老を詰問したのは僣上である...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...此の微笑の中で讀んだところで僣越でもなからう」...
吉江喬松 「山岳美觀」
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