...黙りこんで手先ばかりを忙(せわ)しく働かすような時がある...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...私は一つの機能だけを働かすことによって...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...その業務に従事しているすべての人の上に権力を働かすことが出来るのであって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...わが姉妹われを一人のこして働かするを...
太宰治 「律子と貞子」
...子供の本能と云うものはそう云う時に案外深い洞察力を働かすもののように思える...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...兄が提灯(ちょうちん)つけて見る眼を働かすれば...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...――精神を働かすことがないからというので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...腕ききの腕を最も敏活に働かすという意味に解釈した酒と女は...
夏目漱石 「手紙」
...僕は自分が自分に逆(さか)らって余儀なくこう心を働かすのか...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...情を働かす人は物の関係を味わうんだと申しました...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...その内部では働かすものと働かされるもの...
宮本百合子 「幸福の建設」
...ストア学者たちがさまざまの快楽と共に精神を働かすことから生ずる快楽までも禁じ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分にかまけ自分を働かすにしても同様に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何故なら人はなんらかの道具なくして手工を充分に働かすことはできないからである...
柳宗悦 「工藝の道」
...かかる直観的認識を働かす機縁が...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...彼はその太陽の光りの中で何か身體を働かす仕事をしたかつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...もう野良にでも働かすほかつかひ途がないものとわすれてゐた厩の中の老馬だつたからだ...
吉川英治 「折々の記」
...人間が脳を働かすと...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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