...江戸の昔を偲(しの)ばせるような遠三味線(とおじゃみせん)の音(ね)を聞きながら...
芥川龍之介 「開化の良人」
...何一つとして炎熱地獄の責苦を偲ばせないものはございません...
芥川龍之介 「地獄變」
...これも旅人の故郷を偲(しの)ぶたぐひなるべし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...唯(たゞ)女房(にようばう)を偲(しの)ぶべき夜半(よは)の音信(おとづれ)さへ...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...いまとなると當時の月報第二號に載つてゐる葛卷久子の手紙で偲ぶよりほかはなかつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...今日になると碧童のもののはうが昔を偲ばせる...
小穴隆一 「二つの繪」
...蒔岡家花やかなりし昔を偲(しの)ばせるものがあった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...洋書というものは唐本(とうほん)や和書よりも装飾的な背皮(せがわ)に学問と芸術の派出(はで)やかさを偲(しの)ばせるのが常であるのに...
夏目漱石 「ケーベル先生」
...嗚呼于偲男子ガ蛍雪多年ノ業ニシテ猶斯クノ如キハ...
成島柳北 「他山の石」
...さすが昔の全盛を偲ばせて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ダブランテ公爵夫人を偲んで...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ありし日の夢二さんが上をしみ/″\と偲んだ...
正岡容 「下町歳事記」
...いまゝたはじめて清福の作家生活結婚生活に入るを得た巣鴨の狭斜街の旧宅趾も亦過去一切を偲ぶ可くもなくなつてしまつた...
正岡容 「巣鴨菊」
...ありし日の寄席景情を偲べばとの前書下に...
正岡容 「寄席風流」
...おそろしい阿闍利さまの悪相を偲(しの)ばずにはおられません...
室生犀星 「あじゃり」
...彼女の霊を葬いかつ生前を偲びつつ...
柳田国男 「故郷七十年」
...今更に夢のような昔を偲(しの)び...
夢野久作 「名娼満月」
...消燈天国薄暮になると戸部の西洋牢時代を偲(しの)ばせる遺物の鐘が...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
便利!手書き漢字入力検索
