...我等は肉体を健全にして死から救ふ為めにあらん限りの衛生を行はう...
有島武郎 「運命と人」
...性の殊別は生殖の結果を健全にし確固たらしめんがために自然が案出した妙算であるのは疑うべき余地のないことだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...ラスキンが国民の真の富と呼んだ多くの健全にして充実せる幸福な人間が創造せられる時は...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...利害の大関係ある余の自国に関する余の観念は他国人のこの国に対する観念よりも健全にして確実なりと信ずるは決して自身を賞揚するのはなはだしきものというべからざるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...からだも心も健全に近づくにつれて次第に遠のきました...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...彼は健全に生きてゐながら...
夏目漱石 「それから」
...B氏は横膈膜(おうかくまく)で呼吸して内臓を運動させれば自然と胃の働きが健全になる訳だから試しにやって御覧という...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...三児を健全に養育してこそ...
福田英子 「妾の半生涯」
...理想! と称びかへるまで健全になり得なかつた...
牧野信一 「熱い風」
...どちらがより健全に...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...この一本が今私の庭に健全に成長している...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...この不健全にいり組んだ家庭内の局面に対しては...
「おもかげ」
...そして健全に考えるようになることを望むものである」「十分に満足するまで性的に行動することは出来なくとも...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...而も不健全に堕す無数の可能にとりまかれている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今日婦人の作家が健全に成長し得ない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これまでのどの小説もなかった一つの主題を最も健全に扱っていると信じます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...用はものを健全にさせる力でもあるのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...文化の健全に華をそえ...
吉川英治 「三国志」
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