...たとえばですよ、なにか信心深い、よい考えが、人の心の中に起ってきたとしますね、すると、鏡の中には、しかめっつらがあらわれてくるのです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...信心深い世間の親たちが...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「法王の祈祷」
...信心深い柔かな胸の上におまへは寢てゐる...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...その都度信心深い阿母(おつか)さんに止められて残り惜しさうに思ひ止(とま)つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...「かかる言葉は」と調書はいう「信心深い耳には冒涜的に...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...多分所謂日常生活者も又この信心深い本来生活者(?)もこの点には異論がないようだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ほんの十分間だけじゃが」三 信心深い女たち外囲いの塀に建て増しをした木造の回廊の下には...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...かえって町の信心深い人たちにとっていっそういじらしいものになった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...伯母さんは毎朝仏様へお供物をあげる時に――それは信心深い伯母さんの幸福な役目であつた...
中勘助 「銀の匙」
...「信心深いお前の両親が...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...信心深い娘で、毎月八日にきまって手拭を納めに来るので、婆とは顔馴染、素性もよく知っていた...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...この信心深い貴婦人の方に身を屈(かゞ)めて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...元々病的なほど信心深いですし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...好運のうちにあるときの方がずっと信心深い(これはクセノフォン*の教えにかなっているがその理由はちがう)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...概して風習に信心深いところが見受けられます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...一〇昔一人の信心深いお婆さんがありました...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...信心深い老人があって...
柳田國男 「日本の伝説」
...そして彼の眼には信心深い淨らかさが宿つてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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