...成程(なるほど)子役を使はなかつたのは注目に価する試みかも知れない...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...一枚が万金以上に価する...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...その事情を過大に評価するのは無理からぬことだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その盲目さかげんは驚異に価するくらいだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼女は容器や人々の正確な価値を一見して評価するのに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...注意に価すると思われる一事をつけ加えておくが...
豊島与志雄 「道化役」
...家族の方でもまたそれに価するだけのものがあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鞘(さや)を払って見るといっそう驚目(きょうもく)に価するのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間の生命に価するほどの大事はなかろうはずでございますのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の仕事を評価するとともに...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...これは特筆に価することであるが...
北條民雄 「鬼神」
...この頃の何とかの苦しみとかも……皆な軽蔑に価する程の無用のことのやうに思つて...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...)実に驚歎に価する...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ことに女の体の清らかな美しさを遺憾なく発揮した所は嘆賞に価する...
和辻哲郎 「院展遠望」
...また為ないということも道をもって為ないのでなければ非難に価することを言ったのであろう...
和辻哲郎 「孔子」
...これらは考究に価する問題であろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...それらは確かに強い詠嘆に価する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...しかし芸術の名に価する写実は「真実」を写したものでなくてはならない...
和辻哲郎 「『劉生画集及芸術観』について」
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