...堕落せる希望に依る堕落...
石川啄木 「葬列」
...酒類を醗酵(はっこう)させる働きがすべて微生物に依ること...
石原純 「ルイ・パストゥール」
...第三節 西洋戦史に依る所以この研究は主として西洋近世戦史に依る...
石原莞爾 「戦争史大観」
...学校の資金も大部分は米国人の自由寄付並びに米国伝道会社の寄付に依るものであった...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...文明人が野蛮人を征服したのも全く器械の力に依るのである...
丘浅次郎 「人類の将来」
...私はその邊に行つてみた事が無いけれども、人の話に依ると、何だかひどく荒涼たる海濱らしい...
太宰治 「お伽草紙」
...いや、事に依ると、滋幹は、四十二三歳に及んでから、いよ/\母を思う念が切(せつ)になって、生れて始めてこう云うものを筆にする気になったのではなかろうか...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...此の場合は事に依ると...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...その方法が小包郵便に依るとは...
豊島与志雄 「絶縁体」
...私の最も古い記憶に依ると...
牧野信一 「熱海線私語」
...あらぬ反感を買つてゐるのは反対党の尻おしに依るものである故...
牧野信一 「鬼涙村」
...途中でおでんやの主人から聞いたといふ有様に依ると...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...文学もまた実験にのみ依るべからず...
正岡子規 「俳人蕪村」
...即ち彼に依ると、意識に与えられるものは、先ず空間と時間という直観の形式に入るものでなければならぬが、かようなものは現象であって、現象の背後にある本体というべき物そのもの、いわゆる物自体は空間と時間の形式を脱している...
三木清 「哲学入門」
...理性という抽象的一般的な本質に依るのでなく...
三木清 「哲学入門」
...神の名に依るエゴイズムかも知れない...
三好十郎 「日記より」
...唯一信心に依るといふ説き方であるが現代人に...
吉川英治 「折々の記」
...その画系は誰に依るという追究はそう重要なことではない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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