...思想の生活と實行の生活とを併せて實にする或者が...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...併せて本年もよろしく御交誼のほどを...
大下宇陀児 「擬似新年」
...併せて神七代と称すと...
高木敏雄 「比較神話学」
...試問教授並に陪審教授から名誉ある賞賛を贏(か)ち得たという事も併せて知った...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...此議論に於て最疑問とすべきは儒家が覇道をも併せて述べたと言ふ解釋の仕方である...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...併せて幕府の援助をも求められたからである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...在来の国語存するの限り文学に志すものは欧洲語と併せて漢文の素養をつくりたまへ...
永井荷風 「小説作法」
...せんだって団栗のスタビリチーを論じて併せて天体の運行に及ぶと云う論文を書いた事があります」「団栗(どんぐり)なんぞでも大学校で勉強するものでしょうか」「さあ僕も素人(しろうと)だからよく分らんが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その丸薬は七味を併せて作ったものじゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人の青侍と力を併せて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この先何年間といふもの春秋併せて太鼓叩きの栄誉を荷ふべし――といふ事に可決された...
牧野信一 「バラルダ物語」
...世人と併せて万葉学者の注意を喚起したい事は...
牧野富太郎 「植物記」
...斜線ある葉はトメバ通常蓮根と称する部を併せての全体はこのようなものでありますが...
牧野富太郎 「植物記」
...直ぐ後からかい添え併せて目付けのため...
三好十郎 「斬られの仙太」
...併せて、われわれがわれわれの過去の罪悪に対する自らのつぐのいを僅かでも志すという点からいいましても、全身命をなげ打って第一線の銃火の中にミソギすることこそわれわれに残された唯一つの路であります...
三好十郎 「猿の図」
...美術館では和蘭(ヲランダ)の古画と併せてリユウバンスとン・ダイクの作品に注意すべき物が少し有(あ)つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...併せて、軍使の悪(わる)びれない落着きがよかった...
吉川英治 「上杉謙信」
...そして自分の本心も併せて佐殿まで告げておく...
吉川英治 「源頼朝」
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