...翌四十一年に至り東洋学芸雑誌上に於て三宅秀博士の論文を読みたるに佳味が食物の消化を促進することを説けるに逢へり...
池田菊苗 「「味の素」発明の動機」
...なかなか太っ腹の佳い方(かた)だし...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...あれほどの大功をお立てになりながらも佳運を子孫に残さうといふ思召しからその御一代に於いては官位を望まず...
太宰治 「右大臣実朝」
...少くともお前よりはお照のはうが聲が佳くて...
太宰治 「お伽草紙」
...最(いっ)ち佳(よ)い晴衣(はれぎ)を着(き)せて...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...眺望絶佳の場所とされています...
豊島与志雄 「画舫」
...余は猩々(しょうじょう)狂斎の背景に二代目国貞が新柳二橋(しんりゅうにきょう)の美人を描きたる一枚絵に時として佳(よ)き者あるを見たり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...クロードモネーが名画の中に食事の佳人は既に去って花壇に近き木蔭の食卓には空しき盞と菓子果物を盛った鉢との置きすてられたさまを描いたものがあった...
永井荷風 「砂糖」
...住み憂き土地にはあれどわれ時折東京をよしと思うは偶然かかる佳景に接する事あるがためなり...
永井荷風 「夕立」
...「大抵一席ノ佳味ハ司厨(しちゅう)ノ功其六ニ居リ...
中里介山 「大菩薩峠」
...下には四句何故生二荊棘一(なにがゆえぞけいきょくをしょうずること)佳人意漸疎(かじんこころようやくそなり)久因重輪下(きゅういんかさねてめぐりくだる)黄金未レ出レ渠一(おうごんいまだきょをいでず)こう刷ってある...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「佳人(かじん)意(こころ)漸(ようや)く疎(そ)なり――これは八五郎が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼のすべての句は皆佳(よ)いのである...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...その洒堂を誨(おし)えたるもこれらの佳作を斥(しりぞ)けたるにはあらで...
正岡子規 「俳人蕪村」
...おかあちゃま」「あら!」桃色のかげにある佳一を見つけ...
「ヴァリエテ」
...贈君莱尤佳味...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...かかる佳人(かじん)を持ちたいものだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...その佳人とは誰だ』『小山田一閑どのの娘』『え...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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