...とにかく怪しみても余りある人物だと云わなければならない...
海野十三 「深夜の市長」
...私が西洋探偵小説から採集した異様な兇器の例は六十余りあるが...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...田畑も五町余りある身分だったが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...荒木や直木の損失を補って余りあるかも知れないのであるが...
戸坂潤 「社会時評」
...実にこれを証するに余りあるものとす...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...惜しみても余りあることだ...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...想像にも余りあるほどであろう...
豊島与志雄 「バラック居住者への言葉」
...高さ一丈余りある国境(くにざかい)の道標の後ろへ避ける...
中里介山 「大菩薩峠」
...偉大は余りあるとしても...
中里介山 「大菩薩峠」
...なお余りあるを後ろざまに石階の二級に垂れて登る...
夏目漱石 「薤露行」
...現在の所用日数を半減してなお余りあるものとなる」...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...彼等が暗誦する文章は十指に余りある...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...貧苦の中にありて「机に千文(ちぶみ)八百文(やおぶみ)堆(うずたか)く載せ」たりという一事はこれを証して余りあるべし...
正岡子規 「曙覧の歌」
...そしてそれこそ貴方の心の奥にある善良を證して余りあるものと云えましょう」「何んなに仰言って下さっても...
松永延造 「職工と微笑」
...アメリカ戦争以来生じた人口の増加を説明して余りあるものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...または実に相殺されて余りあるとしても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そしてその落度を償うて余りある重大な機密を...
吉川英治 「新書太閤記」
...後者にこの租税を償って余りあるであろうからである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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