...自我の末梢に位する神經過敏はあづからない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...世界の中心点に位する大地が球形であるということは...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...かくの如き政治上の小人の上に高く位する教養あり真に才能ある人々が懦夫(だふ)として嘲弄せられてゐる...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...第三に位する巨刹なり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...抹消文字は其上に位する漢字の濁音を示す為の細工じゃないかと考えたんだ...
江戸川乱歩 「黒手組」
...しかし非常に高価なものだそうだ」「高価といってどの位するものだろうか」「一寸四方一円位だそうな」「なるほど...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...当尾張の国は東海の中枢に位するのみならず...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは月の何日に位するかは明瞭でないとしても...
中里介山 「大菩薩峠」
...肝の下に位する涙袋なるものが枯れてしまつたのである...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...政治上の力量も識見も元勲大臣が一番に位する者と迷信致候結果...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...俳人として第一流に位する蕪村の事業も...
正岡子規 「俳人蕪村」
...この点において我国はノルウェイとスイスの次に位するのであるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ドイツ皇帝カイゼルの皇太子が夢中になって遂にファラーと結婚するために譲位する...
三浦環 「お蝶夫人」
...ヴィンツェンツォ・マリア師の『東方遊記(イル・ヴィアッジオ・オリエンター)』に西インドコチン王は躬(みずか)ら重臣輩の見る所で白質黒条の虎を獲るにあらざれば即位するを得ず...
南方熊楠 「十二支考」
...それにしても「恋愛は婦人問題の核心に位する」というその位しかたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...宮古の北方に位する田老(たろう)村は...
武者金吉 「地震なまず」
...ニッコリ位する……...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...五典の猫の五段めに位するほどな古猫ともなれば...
吉川英治 「折々の記」
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