...似而非物(にせもの)では断じてない...
有島武郎 「星座」
...似而非(えせ)道学者の坂田なんぞを見返そうと云った江戸児(えどッこ)のお嬢さんに...
泉鏡花 「婦系図」
...似而非風流人は、一概に凡桃俗李とけなせど、まんざら見限つたものに非ず...
大町桂月 「小利根川の櫻」
...似而非風流の人は...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...」と母親は似而非笑(えせわら)いをして...
徳田秋声 「新世帯」
...この似而非統制の積極的内容が然るに何であるかに至っては...
戸坂潤 「思想動員論」
...文化面に於けるこの「統制」又は似而非統制は...
戸坂潤 「思想動員論」
...空疎で不純でスッキリしないことこの上もない似而非日本主義の観を免れない...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...多くの似而非(えせ)歴史小説は...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...似而非(にせ)の役人を一槍の下に縫いつけたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...日本の風土に合はない附燒刃の似而非物ではないかと考へたりした...
萩原朔太郎 「詩に告別した室生犀星君へ」
...テンプラフライ式の似而非日本である...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...似而非のレアリズム文学を以て...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...詩を知らない似而非俳人はないであらう...
萩原朔太郎 「冬の情緒」
...この「日本製」似而非(えせ)ニヒリズムとの距離は...
三好十郎 「恐怖の季節」
...改革を自ら邪魔する似而非(えせ)革命家をにくむのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...似而非風流(えせふうりゅう)ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...もうそんな似而非侍(えせざむらい)とつきあう要はない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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