...似而非(えせ)道徳家もはおりさうな衣服(きもの)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...豊国の似而非(えせ)高慢が世間の評判を自分の手柄に独占しようとするは無知な画家の増長慢としてありそうな咄だ...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...似而非(にてひ)...
寺田寅彦 「映画雑感(※[#ローマ数字7、1-13-27])」
...」と母親は似而非笑(えせわら)いをして...
徳田秋声 「新世帯」
...似而非(えせ)使者(ししゃ)は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...文化面に於けるこの「統制」又は似而非統制は...
戸坂潤 「思想動員論」
...つまり似而非道徳と英雄的センチメンタリズムとの世界に...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...似而非(えせ)大家にたいする感激崇拝において...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...似而非貞女(えせていじょ)から腐儒の手に移った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...似而非者で御座りますか――その辺...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...前者は形式だけの似而非(えせ)詩である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...さういふ妙な似而非童話を...
萩原朔太郎 「童話と教育について」
...そんな似而非ヒロイズムを呟きながら...
牧野信一 「鏡地獄」
...陽に清貧を楽(たのし)んで陰に不平を蓄うるかの似而非(えせ)文人が「独楽」という題目の下にはたして饅頭...
正岡子規 「曙覧の歌」
...似而非(えせ)文人は曰く...
正岡子規 「曙覧の歌」
...「日本製」似而非的ニヒリズム化から起きた静けさ――つまりキンヌキ馬の静けさ――とを混同してはならない...
三好十郎 「恐怖の季節」
...* 以上の似而非哲学者の描写はプラトンの『テアイテトス』からの引用である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しようとしない似而非医者が大部分なんだ」「それでもなお」と登が云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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