例文・使い方一覧でみる「伝わる」の意味

...舟の縁（へり）を伝わると... 舟の縁を伝わるとの読み方
泉鏡花「浮舟」

...兄さんがこれまでにこの穴で地中を伝わる震動をかんそくして来たが...
海野十三「雪魔」

...それは総べて三面谷に伝わる古くからの迷信から発したのであった...
江見水蔭「壁の眼の怪」

...しかして子に伝わるというても... しかして子に伝わるというてもの読み方
丘浅次郎「動物の私有財産」

...胸に伝わる響だった... 胸に伝わる響だったの読み方
豊島与志雄「幻の彼方」

...当家にありまする金銀と申しますのは御先祖から伝わる由緒（ゆいしょ）ある古金銀で... 当家にありまする金銀と申しますのは御先祖から伝わる由緒ある古金銀での読み方
中里介山「大菩薩峠」

...この品はあの有野の馬大尽の家に先祖より伝わる秘宝... この品はあの有野の馬大尽の家に先祖より伝わる秘宝の読み方
中里介山「大菩薩峠」

...わたくしの家に伝わる伯耆の安綱の刀？」お銀様はこう言った時に...
中里介山「大菩薩峠」

...はじめてわれわれに伝わるので... はじめてわれわれに伝わるのでの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...窈然（ようぜん）と遠く鳴る木枯（こがらし）の如く伝わる... 窈然と遠く鳴る木枯の如く伝わるの読み方
夏目漱石「薤露行」

...生温い血が噴いては頸へ流れ伝わる... 生温い血が噴いては頸へ流れ伝わるの読み方
原民喜「長崎の鐘」

...記録に伝わるような本名は生れようがない... 記録に伝わるような本名は生れようがないの読み方
柳田國男「野草雑記・野鳥雑記」

...今にトーキーか何かで伝わるようになるかも知れぬが……... 今にトーキーか何かで伝わるようになるかも知れぬが……の読み方
夢野久作「能とは何か」

...敵方へ伝わるわけはないでしょう」「なんの... 敵方へ伝わるわけはないでしょう」「なんのの読み方
吉川英治「上杉謙信」

...世の情勢が伝わることもどうしても遅い... 世の情勢が伝わることもどうしても遅いの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...と伝わるや、陣中、殊のほかな動揺なのだ... と伝わるや、陣中、殊のほかな動揺なのだの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...おれの意に従え！　旅川周馬の妻になれ！ここに伝わる... おれの意に従え！　旅川周馬の妻になれ！ここに伝わるの読み方
吉川英治「鳴門秘帖」

...「兵糧を解け」「馬にも草を飼（か）え」命令が伝わると... 「兵糧を解け」「馬にも草を飼え」命令が伝わるとの読み方
吉川英治「源頼朝」

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