...さすがに上杉先生のお仕込みだ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...若草山の下の売店でついふらふらと仕込みづえを買った...
井上貞治郎 「私の履歴書」
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高木貞治 「回顧と展望」
...西洋でも映画「三文オペラ」の親方マッキ・メッサーがやはり仕込み杖を持っているのである...
寺田寅彦 「ステッキ」
...太平洋からまともにはげしい潮風の吹きつけるある南国の中学にレコードをとどめた有名なストライキのあらしのあった末に英国仕込みでしかも豪傑はだの新しい校長が卒業したての新学士の新職員五六人を従えて赴任すると同時にかび臭いこの田舎(いなか)の中学に急に新しい文化の風が吹き込んで来た...
寺田寅彦 「野球時代」
...銀子は一人の仕込みと二階に寝かされることになっていたが...
徳田秋声 「縮図」
...分寿々廼家(わけすずのや)というその芸者屋では、銀子より一足先に来た横浜ものの小寿々(こすず)という妓(こ)のほかに、仕込みが一人、ほかに内箱の婆(ばあ)やが一人いて、台所から抱えの取締り一切を委(ゆだ)ねられていたが、もと台湾の巡査に片附いて、長く台北で暮らし、良人(おっと)が死んでから二人の子供をつれて、郷里へ帰り、子供を育てるために寿々廼家で働いているのだったが、飯も炊(た)けば芸者の見張りもし、箱をもってお座敷へも上がって行き、そのたびに銀子が気を利かし二円、三円、時には五円も祝儀(しゅうぎ)をくれるのだったが、その当座はぺこぺこしていても鼻薬が利かなくなると、お世辞気のない新妓(しんこ)の銀子に辛(つら)く当たり、仮借(かしゃく)しなかった...
徳田秋声 「縮図」
...漢学仕込みの私の頭は何だかまだ夷狄の学問を忌み嫌い...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...しかしこの大阪仕込みの勇者に会っては...
中里介山 「大菩薩峠」
...みっちり武芸をお仕込みの思召(おぼしめ)しで...
中里介山 「大菩薩峠」
...お秋に身投げの狂言を仕込み...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――さすがは錢形の親分の仕込みで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二本とも南蠻(なんばん)物の毒藥を仕込み...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二本共南蛮物の毒薬を仕込み...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大変な仕込みになってしまった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...内親王たちに皆何かの芸はお仕込みになったわけですが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...K大耳鼻科のお仕込みもさる事ながら...
夢野久作 「少女地獄」
...こちらへ仕込みに参りますから...
吉川英治 「江戸三国志」
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