...時に之等に伍して...
石川啄木 「閑天地」
...無頼の徒の間に伍して暮さうといふのである...
小穴隆一 「二つの繪」
...四ある家の告別式に参列して親類の列に伍して棺の片側に居並んでいた...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...有力者に伍して悪いということはどこにもないだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...カストリ家の先祖はマルセーユの太守でありながらケイル・エド・デインなどに伍して地中海を荒しまわった海賊で...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...生活のために落伍してゆく同性に...
久生十蘭 「金狼」
...そして牧人は牧女に伍して……...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...輜重隊に伍して旅する日のこと...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...この国をして他国民に伍してその地位と力とを維持し得せしめる程度であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...伍してはしまわないのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自然にかいた作品が今日らしいいろいろなものの中に伍してあつめられ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...下級の官公吏の間に伍して...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...おんなじ呼吸でどこを当てともなくエッサエッサと走り出したので消防組と市場の体験のある者以外は皆バタバタと落伍してアトにはイキのいいピンピンした連中ばかりが残って了(しま)った...
夢野久作 「近世快人伝」
...西洋料理は外国のどの国の一流料理と伍しても劣らない...
横光利一 「我等と日本」
...運悪く足の裏に刃物を踏んで落伍してしまったのです」と...
吉川英治 「三国志」
...――近ごろ多い武者修行の群に伍して...
吉川英治 「新書太閤記」
...尾濃三万の中に伍して...
吉川英治 「新書太閤記」
...今では学僧のなかに伍している朱王房だった...
吉川英治 「親鸞」
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