...そうして京都言葉で喋々(ちょうちょう)と喋り立てる老若男女に伍して一服の抹茶をすするのであった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...四ある家の告別式に参列して親類の列に伍して棺の片側に居並んでいた...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...同じ年ごろの子供に伍しても...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...欧米諸国に伍して進んで衡(こう)を中原に争わねばならぬものの如く見える...
中島敦 「斗南先生」
...こういった役人連のあいだに伍して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...輜重隊に伍して旅する日のこと...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...さういふ大家たちの間に伍して少しも遜色のなかつたことを證明するやうなものであらう...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...その辺を上の空で一回りしてから再び行列に伍して箱の中へ入り...
牧野信一 「日本橋」
...マゴマゴしていると食いつぱぐれるし、落伍してしまう...
三好十郎 「肌の匂い」
...読んで海外作品と伍して遜色がないと思うなら...
森下雨村 「三十六年前」
...併し何ものの間に伍しても...
柳宗悦 「雑器の美」
...私たちの間に伍して悩む時も荒(すさ)む時も...
柳宗悦 「民藝四十年」
...自分と参右衛門と落伍しているのに代って...
横光利一 「夜の靴」
...どしどし踏みつぶされ、落伍してゆく...
吉川英治 「上杉謙信」
...姿を借りてその群の中に伍してゐたか...
吉川英治 「折々の記」
...その彷徨混亂に伍して...
吉川英治 「折々の記」
...菊池の諸豪(しょごう)に伍して...
吉川英治 「私本太平記」
...――近ごろ多い武者修行の群に伍して...
吉川英治 「新書太閤記」
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