...彼女は旅館で仲居として働いている...
...仲居さんからお茶を出してもらった...
...仲居の方にタオルをお願いしましょう...
...仲居のおばさんが温泉に誘ってくれた...
...仲居の方に部屋の掃除をお願いした...
...川風の涼しさ、水の中の床几やぼんぼり、ゆらゆらと小波にゆれる灯影、納涼客、仲居さんなどと、賑やかなくせに涼し気なそしてのんびりとした夏景色でございました...
上村松園 「京の夏景色」
...それが仲居のつとめじゃないか」はいはいと仲居は花王石鹸(せっけん)のマークみたいな顎(あご)をひいて...
高見順 「いやな感じ」
...すると其の室(へや)の係で其処で煮物をしていた仲居...
田中貢太郎 「とんだ屋の客」
...仲居さんの着物借って帰ったらええ...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...「奥さん奥さん」いうて慌(あわ)てて仲居(なかい)さんが駈(か)け上って来て...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...妾(めかけ)――仲居――などと楽書きしてあるのは...
徳田秋声 「黴」
...いつか小耳にはさんだ仲居の言葉を中江は今更に思い出しては...
豊島与志雄 「立枯れ」
...赤前垂の仲居が父に『小縫さんを呼びましょうか』と囁いた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その人物が出て来るように仮色(こわいろ)を使うと云った癖に遣手や仲居の性格をよく解しておらんらしい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...五十になる仲居頭(なかいがしら)...
火野葦平 「花と龍」
...オチョボが帰って、報告すると、又、仲居か何かに、叱られるのではないか...
古川緑波 「色町洋食」
...殆ど女給仲居に一円の給料も支払わないのが普通で...
細井和喜蔵 「女給」
...岩田梅とて芳紀二十三歳の丸ぼちゃクルクル猫目(ねこめ)の仲居頭あり...
南方熊楠 「十二支考」
...」氣のいゝ仲居はもう一度臺所へ引つ込んで...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...その時仲居(なかい)は「高林先生」とか「若先生」とか云って無暗(むやみ)にチヤホヤした...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...何がさて明治もまだ中途半端(はんぱ)頃の血腥(ちなまぐさ)い時代の事とて、何か一(ひ)と騒動初まらねばよいがと、仲居(なかい)、芸妓(げいぎ)連中が心も空にサービスをやっているうちに果せる哉(かな)始まった...
夢野久作 「近世快人伝」
...仲居の手は、自分を起すとみせ、実は、袂(たもと)を探(さぐ)っているのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...で、どこまでも触れこみ通り、金に大様(おおよう)で通(つう)でお侠(きゃん)な札差(ふださし)の娘――という容子(ようす)になりすまし、仲居を相手に、美食のあとの茶漬好み、枝豆かなにかでお別れの一合をチビチビと飲んでいる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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