...時の逆行によって物の順序が逆になり原因と結果が入り代わるというだけではこの重大な変転の意義は説き尽くされない...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...これに代わるべき人力(じんりき)や自動車も少なくも東京市中ではあまり落ち着いた気分を養うには適しないようである...
寺田寅彦 「路傍の草」
...之に代わるべき新しい知識社会学を積極的に開拓して見せることによって...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...併し必然的にこの数学の位置に代わるべき...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...今やヒューマニズムは唯物論に代わる新思想・新原理であるとか(例...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...歴史的認識に代わるような体系的な...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...之に代わる処の、そしてこの通俗観念の有っている困難を分析した結果必要になる幾つかの技術類に属する諸範疇が必要となるだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...自賛したり自卑したり――代わる代わるそんなことをするよりも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...個人的主張の時代に代わる年であると彼はいうのである...
中井正一 「色彩映画の思い出」
...竹箆(たけべら)に代わるような浅ましいこの頃でございました」平次は慰め兼ねました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...警察に代わる保護者としてあなたを指名されたので...
久生十蘭 「雪間」
...きみに代わる獲物を探しにかかる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...早速その上方に新葉が萌出して旧葉に代わるからそういわれる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...宝沢の伯父は入り代わり立ち代わる客から一銭ずつ銅貨を取っている...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...不断経を読む僧が夜明けごろに人の代わる時しばらく前の人と同音に唱える経声が尊く聞こえた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かつては親愛の基礎であったものが一つ一つ激しい怨恨の基礎と代わる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この國民に代わるものが「國会」です...
文部省 「あたらしい憲法のはなし」
...それに代わるお方でもよろしい」傲岸(ごうがん)な態度である...
吉川英治 「親鸞」
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