...家は裕福な仕舞うた家のようで...
徳田秋声 「縮図」
...蚊帳(かや)を仕舞う...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...仕事を仕舞うと共にあの場所を立去ることは当然なのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...爾(そ)うするとその辺の店はバタ/\片付けて戸を締めて仕舞うて寂(ひっそ)りとなる...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...夏中の病気の名残と又今度の名残で倍も倍も抜けて仕舞う...
宮本百合子 「秋毛」
...何か読むか書くかしなければ居られない私がその仕事を取りあげられて仕舞うと「どら猫」より馬鹿になって仕舞う...
宮本百合子 「秋毛」
...三畳の小部屋に其を片づけて仕舞うと...
宮本百合子 「或る日」
...眠い猫のようにすうっと又エプロンの上に休んで仕舞う...
宮本百合子 「或る日」
...気まずく寝て仕舞うのが定だった...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...クルクルクルクルと読んで仕舞うと...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...手や足を汚くして爪を生やして居るとあんな大した事になって仕舞うよ...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...尼さんにでも成って仕舞う方が今よりはどんなにか好いと思うの...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...私だって貴女がいつでも云っておよこしなさるからそうは思っても此れから先の事を考えるともう何にもするのがいやに成って仕舞うのよ...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...お前の様な世間知らずはじきだまされて仕舞う...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...今の内なら理屈の付かない事もないから帰して仕舞う方も好いかと思ったりしたけれ共...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...さっさと何処かへ行って仕舞う様子等は其の長く黒い髪と...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...――それにもう刈りとられて仕舞うその早さ...
横光利一 「夜の靴」
...それをふところに仕舞うと...
吉川英治 「私本太平記」
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