...解釈の仕様もない事柄ばかりです」三谷は憮然(ぶぜん)としていった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...それでは答えの仕様もない訳だ...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...板では仕様もない...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...どう仕様もないさ...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...もうどう仕様もないことですし...
太宰治 「正直ノオト」
...返答の仕様もないから...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...ああ御飯炊きになっていたとこで仕様もないではありませんか...
林芙美子 「新版 放浪記」
...重々わたしが悪いのみで返事の仕様もないのであるが...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...網が昆布のやうで修正の仕様もないと岡や閑吉達に嗤はれてゐるものだつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...返事の仕様もないんでね...
牧野信一 「波の戯れ」
...Nとツル子のどちらが好きかと訊ねられたとしても返答の仕様もない...
牧野信一 「山を越えて」
...御馳走てて別に仕様もない...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...なるほどそういわれれば軽部に火を点けたのは私だと思われたって弁解の仕様もないのでこれはひょっとすると屋敷が私を殴ったのも私と軽部が共謀したからだと思ったのではなかろうかとも思われ出し...
横光利一 「機械」
...感覚の特殊に鋭敏な高田としても確証の仕様もない...
横光利一 「微笑」
...これだけはどう仕様もない...
横光利一 「微笑」
...もう自分と真紀子とは別れること以外どう仕様もない事情にまで来た...
横光利一 「旅愁」
...それにどう仕様もないあわれなものの打ちよせて来た感じに受けとっている自分を思うと...
横光利一 「旅愁」
...このなんとも批評の仕様もない...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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