...――王朝時代に背景を求めた或短篇を仕上げる為に必要だつたのに違ひなかつた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...その方が屏風を仕上げるには...
芥川龍之介 「地獄変」
...王さまの新しい服を仕上げるのにいそがしいんだ...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 大久保ゆう訳 「はだかの王さま」
...吾々人間を若い時の扱ひや教養でさういふ風に仕上げる事が出来るだらうか? 人間を扱ひや教養で王にしたり百姓にしたりする事は出来ない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...水色も同じに見えるので少し無理だが仕上げることにした...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...いずれも研(と)いで下地(したじ)を仕上げるもの...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...自身の苦い経験から割り出して抱えはすべて仕込みから仕上げることに方針を決めてしまい...
徳田秋声 「縮図」
...なるべくわずかな時間になるべく多く仕上げるのを余儀なくされることに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この程度に仕上げるには...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...「何を仕上げるのだらう――」パリにゐる日本人の絵描きは...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...これを仕上げるのに造物主は大して苦心も払わず...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...または一群の彫像を仕上げるために...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...進歩した熟練と機械とは同数の人手をもってこれを非常により多量の製品に仕上げることも出来...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼等を立派な歴史家に仕上げるにあづかつて力があつた...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...それを仕上げるのが富山で...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...三尺ぐらいな坐像に仕上げるつもりらしい...
吉川英治 「親鸞」
...かれを一個の家老とまで仕上げるには多年の愛と主たる心を労(つか)ったものであった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...型どおりの「軍人風」に仕上げる必要があった...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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