例文・使い方一覧でみる「今し方」の意味
スポンサーリンク...そこには今し方帰ったらしい... 
芥川龍之介 「お律と子等と」
...今し方歸つた許りといふところであつた...
石川啄木 「札幌」
...今し方帰つた許りといふところであつた...
石川啄木 「札幌」
...八 古い梨の木ポオル叔父さんは今し方庭にある一本の梨の木を切り倒しました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...つい今し方まで陸軍関係の晩餐会（ばんさんかい）に呼ばれていたんだが...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...またつい今し方英國へついたばかりだからと言つて申譯をしたりした...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...重吉も今し方（がた）帰って来たばかりと見えて...
永井荷風 「ひかげの花」
...今朝から今し方までに受けた感激が...
本庄陸男 「石狩川」
...……今し方、横丁の文房具屋まで便箋を買ひにでて、そこに春待つ羽根のたぐひの山ほど積まれてあるのをみいだしてはじめて私は、ホツと安心したやうなものを感じた...
正岡容 「下町歳事記」
...時刻は今し方通行者が苦痛の唸声を聞きつけてそれから騒ぎになつたのだ...
村山槐多 「悪魔の舌」
...お延のこんな心持も、つい今し方、この山荘へ捕われて来た、新九郎の姿を見てから起った浮気性の気迷いであるから...
吉川英治 「剣難女難」
...その辺りのたたずまいでは、今し方まで、家康の主従と、大徳寺の僧などが、そこで茶を喫（きっ）していたらしく思える...
吉川英治 「剣の四君子」
...あなた様は今し方...
吉川英治 「新書太閤記」
...塩ッ辛（から）い今し方の吸物（すいもの）なんぞは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...失礼をいたしまして」「先程とは」「つい今し方...
吉川英治 「源頼朝」
...今し方、彼は、そこで日課の読経（どきょう）をすましたばかりだったので、壇には、まだ燈明がともっていた...
吉川英治 「源頼朝」
...手をかざして遠くを見ると、今し方、家のまわりにうろついていた野馬の背にとび乗って伊吹山の裾野を乗りまわしている武蔵のすがたが、遥かに、小さく見えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――稚児（ちご）の小六は」「おばばに尾（つ）いて、今し方、先生のお住居（すまい）へ出かけましたが」「わしの住居へ」「へい」「はて、本位田のばばが、わしの住居へ、何用があって出かけたのか」小次郎の姿が見えたので、賭博に耽（ふけ）っていた組も、あわてて散らかってしまい、菰（こも）のまわりにベソを掻いていた連中も、こそこそ姿を消してしまう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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