...仄白い雪明りの中をうろつきはじめた...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...近い干潟(ひがた)の仄白い砂の上に...
鈴木三重吉 「千鳥」
...ただ仄白い夜明けでした...
豊島与志雄 「画舫」
...其他は一面に仄白い渦巻きだった...
豊島与志雄 「霧の中」
...深さも幅も分らない仄白い渦巻きとなった...
豊島与志雄 「霧の中」
...仄白い顔を冷たくして...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...凡て茫とした仄白い明るみで...
豊島与志雄 「初秋海浜記」
...ただ一面に仄白い夜明けです...
豊島与志雄 「白い朝」
...この仄白い霧のようなものに浸ったのでした...
豊島与志雄 「白い朝」
...更に仄白いものが...
豊島与志雄 「白い朝」
...仄白い水の肌がゆったりと波動していました...
豊島与志雄 「渡舟場」
...仄白い河原の小石と浅瀬の水音と...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...ただ仄白いものが濛々と天地を蔽うて...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...仄白い天井板に眼を据えていた...
豊島与志雄 「二つの途」
...仄白い膜の――曇りのかかってる...
豊島与志雄 「林檎」
...灰の中の小人今日も日暮れだ仄白い薄暗の中で火鉢の灰を見つめてゐたら凸凹の灰の上を小人がケシ粒のやうな荷物をもつてヒヨコヒヨコ歩いてゐる...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...仄白い顔が思い出されたことだった...
正岡容 「わが寄席青春録」
...きちんと畳んだハンケチをもっている手を仄白い自分の無邪気な丸顔の前でふるようにして...
「鏡の中の月」
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