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伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...山の岩で數町さきの異性と鳴き交はす鳶と...
江南文三 「佐渡が島から」
...往時をささやき交はすのもこの時です...
薄田泣菫 「雨の日に香を燻く」
...顏を合はすことも言葉を交はすことも無く...
高濱虚子 「俳諧師」
...」二人は笑ひながら斯う云ひ交はすと直ぐ別れた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...絶えず互に呼び交はす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...敬して遠ざくるとかやいへば、よきほどにあひしらひて、言葉交はすほど、船つきぬ...
萩原朔太郎 「花あやめ」
...一生の内に又お言葉を交はす事が出来るかと夢のやうに願ふてゐました...
樋口一葉 「十三夜」
...一生の内に又お言葉を交はす事が出來るかと夢のやうに願ふて居ました...
樋口一葉 「十三夜」
...おしやべりで愛想のいい女主人と喃語(むつごと)を交はすのが悪からう筈はない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...P××歩兵聯隊の聯隊長は社交の席で人と談話を交はすやうな場合には...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...十の子と一人の母と類ひなく頼み交はすも君あらぬ為め何といふやさしい真情の溢れた歌であらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...切崖の上と下とに男居てもの云ひ交はす夕月夜かなこれも富士見町辺で見掛けられた小景を其の儘切り取つたもの...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...」と声をちよつと交はすだけで立止つて話し会ふやうなことは一度もなかつた...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...電報的な通信を取り交はすのが習慣だつた...
牧野信一 「エハガキの激賞文」
...谷から谷に溢れ出た虐げられたものらの無数の列よ!先頭に旗をかざして進む若者と胸一ぱいに萬歳をはるかの屋根に呼び交はす老人と眼に涙を浮かべて古い民衆の謡(うた)をうたふ女らと草の根を噛りながら...
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...僕と君との親交はすでに昔の事だ...
村山槐多 「殺人行者」
...それらの親戚等が別れに集まつてゐた――言葉を交はす機會も無かつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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