...その顔立ちにはどことなく凛としたところがあって...
モオパッサン 秋田滋訳 「墓」
...凛とした張のある若い男の聲が答へる...
石川啄木 「雲は天才である」
...凛として爽やかであつた...
石川啄木 「二筋の血」
...凛として爽やかであつた...
石川啄木 「二筋の血」
...凛としてまた狎るべからず...
大町桂月 「日月喩」
...何となく凛とした容貌の...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...眉毛の凛とした三十四五の奧樣らしい婦人で...
高濱虚子 「俳諧師」
...澄みきつて凛とした秋だつた...
種田山頭火 「其中日記」
... 480駿馬の髮を飾りたる兜を彼のおほいなる頭の上にいただけば冠毛凛と打ち振ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...例えば私たちの肉体のようにその全体が凛とした響きでもって...
中井正一 「美学入門」
...その頭を押へ付けるやうに凛とした聲が響きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...デツプリ肥つた、長身の中年者で、見てくれも立派ですが、多年謠(うたひ)で鍛(きた)へたせゐか、凛として、素晴らしい次低音(バリトーン)です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...セエラの凛とした顔を見...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...凛とした梅の花の...
長谷川時雨 「下町娘」
...娘!娘! むすめといふ字がほんとにしつくりあつてゐる――紅梅のやうなどこかに凛としてゐるのも...
長谷川時雨 「水色情緒」
...實際の牡丹の花の大きく凛としたる所に善く副(そ)ひ申候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...この頃とくに凛としてきた動作...
山本周五郎 「菊屋敷」
...彼女の寒笑に対する態度は際立って凛とし...
山本周五郎 「新潮記」
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