例文・使い方一覧でみる「云う」の意味

...なぜと云うに、革鞄と同時に、兇器をもって貴下のお身体（からだ）に向うのです... なぜと云うに、革鞄と同時に、兇器をもって貴下のお身体に向うのですの読み方
泉鏡花「唄立山心中一曲」

...友人と二人で遊びに来ていると云うような... 友人と二人で遊びに来ていると云うようなの読み方
田中貢太郎「妖影」

...どう云ういきさつがあるのか... どう云ういきさつがあるのかの読み方
谷崎潤一郎「細雪」

...女の境遇や住宅を捜（さぐ）り出そうと云う気は少しもなかったが... 女の境遇や住宅を捜り出そうと云う気は少しもなかったがの読み方
谷崎潤一郎「秘密」

...河内介がそう感づいたのには、これだけの理由があったばかりでなく、実を云うと、此の合戦の以前、一閑斎の身にもちょうどこれと同じような気味の悪い事件が起ったことがあって、今度で彼は二度も見せられているのである... 河内介がそう感づいたのには、これだけの理由があったばかりでなく、実を云うと、此の合戦の以前、一閑斎の身にもちょうどこれと同じような気味の悪い事件が起ったことがあって、今度で彼は二度も見せられているのであるの読み方
谷崎潤一郎「武州公秘話」

...その歯の立てたガチリと云う音で... その歯の立てたガチリと云う音での読み方
ディッケンス　Dickens 森田草平訳「クリスマス・カロル」

...陳君は奇抜なことを云う... 陳君は奇抜なことを云うの読み方
寺島柾史「怪奇人造島」

...と云うのは、経験の教える処に従えば、凡ての物体に等加速度を与えるという特質を持つ一つの力の場――重力の場――が存在するから、一般相対性理論の徹底は同時に一種の重力説に帰着しなければならないのである... と云うのは、経験の教える処に従えば、凡ての物体に等加速度を与えるという特質を持つ一つの力の場――重力の場――が存在するから、一般相対性理論の徹底は同時に一種の重力説に帰着しなければならないのであるの読み方
戸坂潤「科学方法論」

...念仏三昧の重湯で生死を離れるのであると云うことを悟って... 念仏三昧の重湯で生死を離れるのであると云うことを悟っての読み方
中里介山「法然行伝」

...下女が来て長沢さんがおいでになりましたと云う... 下女が来て長沢さんがおいでになりましたと云うの読み方
夏目漱石「永日小品」

...「どうも怖（おそ）ろしい人だね」と追いついた孤堂先生が云う... 「どうも怖ろしい人だね」と追いついた孤堂先生が云うの読み方
夏目漱石「虞美人草」

...ろくに「いろは」も書けない様なものがこんな事を云うのもあんまり生意気の様ではあるが...
宮本百合子「紅葉山人と一葉女史」

...なぜと云うに、あの女は一度来た客を忘れると云うことはないと云って、ひどく自分の記憶を恃（たの）んでいたからである...
森鴎外「心中」

...跡は明日（あした）持って来るのだと云う... 跡は明日持って来るのだと云うの読み方
森鴎外「鶏」

...尤もなことを云うよ... 尤もなことを云うよの読み方
矢田津世子「罠を跳び越える女」

...日本の言葉で云うと... 日本の言葉で云うとの読み方
夢野久作「支那米の袋」

...死んでしまうことを云うのか... 死んでしまうことを云うのかの読み方
横光利一「旅愁」

...亡君のおひきあわせだと云う位――偶然にも... 亡君のおひきあわせだと云う位――偶然にもの読み方
吉川英治「新編忠臣蔵」

「云う」の読みかた

「云う」の書き方・書き順