...二度三度注意しても、彼女はまた同じミスをした...
...二度三度話し合ったけど、なかなか意見がまとまらない...
...二度三度考えた末、転職の決断をした...
...二度三度確認したけど、やはりその情報は誤りだった...
...二度三度聞き返しても、彼の言っていることが理解できない...
...唾(つば)に濡した小指で其紅を融かし始めて二度三度薄からぬ脣へ塗りつけた...
石川啄木 「葬列」
...二度三度と重なるとイツデモ一つ話ばかりをしていて博覧の奥底が忽ち看(み)え透いて来たには嫌気(いやぎ)が挿して来た...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...ぐっと手元へ二度三度手繰(たぐ)った...
海野十三 「火薬船」
...一生懸命努めてしているような微笑の顔を二度三度うなずかせた...
高見順 「如何なる星の下に」
...いつもいつもその二度三度の事実をこまかく自然主義ふうに隣人どもへ言いふらして歩いているというわけでもなかった...
太宰治 「逆行」
...私の一度ならず二度三度の醜態のために...
太宰治 「虚構の春」
...そうして二度三度とちがった時に読み返してみるごとに新しき何物かを発見するかしないかである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...彼はつづいて二度三度とやってみたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...だが一度気付くと、二度三度と、彼女の眼の中の陰は次第に深くなってゆく、そんな工合だった...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...お前のようないかものに二度三度絞らせておいちゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お絹の言葉を二度三度思い返しているうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...八五郎を二度三度と走らせて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二度三度は響きつれど...
久生十蘭 「玉取物語」
...二度三度と讀みかへして...
堀辰雄 「ゲエテの「冬のハルツに旅す」」
...やってみねえ」「ヘイ」頭を下げたが、二度三度、首を傾げた...
正岡容 「寄席」
...二度三度ホロリと泪(なみだ)を拭いた...
吉川英治 「剣難女難」
...誰も清盛から二度三度は聞かされている筈だが...
吉川英治 「源頼朝」
...二度三度と重なると飽いて來る...
若山牧水 「樹木とその葉」
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