...この北寄りの緯度においても自己に必要な食物をうることが信じがたいほどわずかな労力で事足ることを...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...他の人々が事足るほどもたぬ社会においてのみ起こるのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...女中(じょちゅう)を置いても事足ることではあるが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...子弟の面倒はその方でも事足る時代ともなったので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...よい水を貰うて戻る(倹約すれば一日バケツ一杯の水で事足るのだから幸である)...
種田山頭火 「其中日記」
...一つあれば万事足る生活がよろしい...
種田山頭火 「其中日記」
...おちつけない若葉もやつと家が見えだした道でさかなのあたま・おもひではそれからそれへ蕗をむぎつつたどんも一つで事足るすべて五月五日けさも早起...
種田山頭火 「其中日記」
...△……足らで事足る生活……それが私の現在の...
種田山頭火 「其中日記」
...八十文にて事足るものまでも心を込め...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...十分(じゅうぶん)で事足るべきを...
夏目漱石 「草枕」
...馬と驢で事足る上はとて...
南方熊楠 「十二支考」
...扨邪氣を除く爲め斧で柱を打ちつゝよし/\此内に住む人々は毎も温かで食事足るべしと唱へる」とある...
南方熊楠 「人柱の話」
...後天にのみ注げる眼はダルヰンが論を守りても事足るべけれどそれにて造化は盡されず...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...活平等相などにてやゝ事足るべうおもはるゝに...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...老子の二書にて事足るなり...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その外勝手な為払(しはらひ)をするに事足る程の金をわたした...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...瓢兮(や)瓢兮吾れ汝を愛す汝能(よ)く酒を愛して天に愧(は)ぢず消息盈虚(えいきょ)時と与(とも)に移る酒ある時跪座(きざ)し酒なき時顛(ころ)ぶ汝の跪座する時吾れ未だ酔はず汝まさに顛ばんとする時吾れ眠らんと欲す 一酔一眠吾が事足る世上の窮通何処(いづく)の辺「世上の窮通何処の辺」そっと口のなかで返唱したかれは...
山本周五郎 「新潮記」
...それで事足るほどな狭さなのだ...
吉川英治 「私本太平記」
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スプリングチキン 寝たり起きたり サスペンション
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