...平軍の彼が陣を衝かむとするに乗じて光盛等をして...   
芥川龍之介  「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」 
...興に乗じて躍りゐしのみ...   
巌谷小波  「こがね丸」 
...獅子の知らざるに乗じて...   
高木敏雄  「比較神話学」 
...酔に乗じて言った...   
田中貢太郎  「西湖主」 
...その盗賊は綱紀の緩んだのに乗じて京都の内外に横行した...   
田中貢太郎  「日本天変地異記」 
...私は快い酔いに乗じて...   
外村繁  「落日の光景」 
...そして南さんの返事のないのに乗じて...   
豊島与志雄  「南さんの恋人」 
...暗夜に乗じて仕事をした...   
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」 
...いとど物騒な虚に乗じて...   
夏目漱石  「坑夫」 
...その虚(きょ)に乗じてはこない...   
新美南吉  「久助君の話」 
...往年露国が回教徒の騒乱に乗じて...   
日野強  「新疆所感」 
...国王がこの事故に乗じて...   
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」 
...僕はお登和さんの事で君の帰るのを先刻(さっき)から待っていたよ」とこの機に乗じて我が心事(しんじ)を語り出(い)ずる...   
村井弦斎  「食道楽」 
...聞けば矢の倉の発会に酔(ゑひ)に乗じて争論せられたさうである...   
森鴎外  「伊沢蘭軒」 
...ふと思い立った勢いに乗じてでかけたのであった...   
山本周五郎  「青べか物語」 
...それくらいなことは」「はい」「そこらの豪傑たちが、乱世に乗じて、一州一郡を伐取(きりと)りするような小さい望みとは違うはずです...   
吉川英治  「三国志」 
...折ふし城門の混乱に乗じて...   
吉川英治  「三国志」 
...その噪(さわ)ぎに乗じて...   
吉川英治  「宮本武蔵」 
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