...久しぶりに和田と顔を合せると...
芥川龍之介 「一夕話」
...久しぶりに巡査を見たりと...
石川啄木 「悲しき玩具」
...久しぶりに故郷にかへつて見ますといろ/\おもしろいことを見たり感じたりします...
伊藤野枝 「編輯だより(一九一五年九月号)」
...元來耳かくしが支那あたりから西洋へ近頃いつたのが久しぶりに日本へ逆輸入したものだらう...
竹久夢二 「砂がき」
...旅のみなし児砂糖なめてゐる寄りそうてだあまつて旅のみなし児は旅の子供はひとりでメンコうつてゐる□・久しぶり逢つた秋のふぐと汁(源三郎居)鰒食べつゝ話が尽きない( 〃 )□・濡れて寒い顔と顔がしづくしてゐるバクチにまけてきて相撲見の金を借り出さうとしてゐる時化でみづから吹いて慰む虚無僧さん・空も人も時化ける冬空のふる郷へちかづいてひきかへす追うても逃げない虫が寒い十一月廿二日晴曇定めなし...
種田山頭火 「行乞記」
...久しぶりで口に馴れたお前の手で漬(つ)けた茄子(なす)と生瓜(きゅうり)の新漬で朝涼(あさすず)の風に吹かれつつ以前のとおりに餉台(ちゃぶだい)に向い合って箸を取った...
近松秋江 「うつり香」
...久しぶりでいろいろ話もあるし...
徳田秋声 「仮装人物」
...久しぶりに大磯の「圓月荘(えんげつそう)」の扁額(へんがく)をかけた萱門(かやもん)の戸摺石(とずりいし)の上に立った時...
富田常雄 「面」
...久しぶりにて大気焔を吐きたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「久しぶりだね...
豊島与志雄 「霧の中」
...さて、用事は済んだから、という態度で、小泉の調子が一変して、久しぶりだから、あちらで、話していかないかと誘われると、中江は、全く無気力な状態になって、キミ子の方へ、もうこれでいいんでしょうと、先に帰ることを暗にすすめてしまった...
豊島与志雄 「立枯れ」
...親(した)しく久しぶりで二...
新渡戸稲造 「自警録」
...久しぶりで朗(ほが)らかな気持ちで...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...こちらへ来る迄、私は父上のことも心配だったし忙しくて忙しくてひどかったし、着いて、お父さんのお笑いなさる顔を見て安心したら、何だかポーとなって、久しぶりで、まるでのんきな休まる気分です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...夕食のときには久しぶりに釣りの話などした...
山本周五郎 「寒橋」
...久しぶり戦場から帰っても...
吉川英治 「新書太閤記」
...奏(や)るわ、久しぶりに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...今夜は宅助と一緒に、ここの持船で阿波へ帰るといったが、どこかで、久しぶりに、あいたいものだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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