...摩利信乃法師(まりしのほうし)と中御門(なかみかど)の姫君とのいきさつを互に推量し合いながら...
芥川龍之介 「邪宗門」
...乃至はあるを認めながら...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...先日趙家の犬めが幾度も乃公を見たが...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...その仁が乃公の聞きもしないことを...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...乃(すなわ)ち月下(げっか)の遇(ぐう)有り...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...和名鈔(わみょうしょう)には「顱(ろ)和名加之良乃加波長(わみょうかしらのかはら)脳蓋也(のうがいなり)」とあるそうで「カハラ」は頭の事である...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...科学乃至学問(一般に文化が凡てそうなのだが)は僧侶階級のものであった...
戸坂潤 「科学論」
...技術学の第一の対象が道具乃至機械であることは云うまでもない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...技術乃至技術学が事実上すべて何かの政治的制約によって或る安定を与えられているからに外ならない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...技術乃至技術学それ自身が決して中立的な世界ではなかったと全く同じに...
戸坂潤 「技術の哲学」
...そうした物自体乃至物質――物の本質――が時間や空間という根本性質を有っているのだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...凡そデマ乃至訛伝とはこうした間の抜けたものなのである...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...また等已彌居加斯支移比彌乃彌己等(トヨミケカシキヤヒメノミコト)...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...乃ち天地に俯仰(ふぎょう)して愧(きさく)するなく...
中江兆民 「『東洋自由新聞』第一号社説」
...それに間違ひはないでせうな」「――」奧方浪乃はうな垂れたまゝ涙を拭き...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...維持者乃至供給者であるといはねばならぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...また売子木を『倭名類聚鈔』すなわち所謂『和名抄』に和名賀波知佐乃木(カワヂサノキ)とあるので...
牧野富太郎 「植物記」
...乃至は十間十五間の間に分れてとりどりに落ちているのだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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